ひとりぼっちのおじいちゃま

後期高齢者で身寄りがなくて一人暮らしをしている、おじいちゃんとの交流を綴ったボランティア日記です。

後期高齢者のおじいちゃまと知り合って、身寄りがない高齢者の生活が、どんなに大変か身近に感じるようになりました。出会った頃、孤独死を覚悟していたおじいちゃま。残り少ない人生なのは分かっているけれど、残り少ない人生だからこそ、少しでも楽に、日々の暮らしに楽しさを見出してもらえるよう、手助けできたらいいなと思い交流を始めました。尚、交流記作成にあたって、おじいちゃまの個人的な情報を記載しておりますが、記載の許可は、おじいちゃまにいただいています。

(3時間の電話で)ほっといてくれ

おじいちゃまと電話していると、気分の浮き沈みが結構あるのが分かります。

調子が良い時は、近所のカフェに行く事もありますが、3年前には毎日通えていたのが、今では月に数回行ける程度だし、何をするわけでもなく、ただ痛みに耐えながらテレビを見ている毎日なので、そうなってしまうのも仕方がありません⤵️

いつも通り、なにげない会話から始まった電話でしたが、今日のおじいちゃまの気持ちはとても沈んでいて「もうほっといてくれ」と言い始めたので、3時間もの長電話となりました😔

「外に出るのも億劫だ」「迷惑ばかりかけるから」「もうほっといてくれ」そんな言葉を繰り返して、なんだかんだ言います😰本心の部分もあるのでしょうが、本当にほったらかすとは思っていないから、試すような発言をして、駄駄を捏ねているんだと思います😔

そんなおじいちゃまに、NHKで放送されていた再生医療の話をしました。

⭕️サイト→NHKスペシャル | 寝たきりからの復活~密着!驚異の「再生医療」~

脊髄を損傷して、手も足も動かなくなって、寝たきりになってしまった人が、再生医療によって歩けるようになって、車の運転までできるようになった話です😳

二プロと札幌医科大学が共同で開発した技術で、まだ年間の製造が100人分くらいしかできないそうですが、4月から札幌医科大学に入院できる人とか、脊髄損傷をした日から日数が経っていない人などの条件はあるものの、保険も適用されるというので、驚くばかりでした。

患者さん自身の骨髄液を採取して幹細胞を培養して増やし、それを静脈注射でたった1回❗️体内にいれることで回復するというので、夢のような話です。「ステミラック注」というそうです。回復の過程で、損傷した脊髄が元に戻っていくのですが、一生寝たきりとか、車椅子生活とか、なくなる時代がすぐそこまで来ているのかもしれません✨

脊髄が回復するのであれば、脳梗塞パーキンソン病、その他の病気にも応用できるだろうし、おじいちゃまが患っている心不全や強直性脊椎骨増殖症が治る日も来るのかもしれません。今は辛いと思うけれど、これ以上悪くならないように、状態を維持する事に努めて長生きすれば、その日に出会えるかもしれないのです🌱

おじいちゃまは、その番組は見ていなかったみたいで、私の話を黙って聞いてました。

「あと10年は生きていたいとか」いうわりには、病院に行くのをゴネるし、勝手に心臓の薬を止めたり、先日の病院の顛末も、一歩間違えば死んでいたかもしれません⤵️その事をおじいちゃまにも、もう一度話しました。

「ほっといてくれとか、迷惑ばかりかけるとか言う暇があるんだったら、病院に行けという時には行きなさい❗️」「生きていたいんだか、死にたいんだか、さっぱりわからないよ❗️」「迷惑だからとか言うんだったら、迷惑にならないように、私がいうことをちゃんとききなさい❗️」と、ちょっと強めの口調で言いました。また暫くすると同じような事を言い出すとは思うのですが、話をした時には、神妙に聞いて納得している風だったので、良しとします☺️

長生きしたいというおじいちゃまに「心不全に一番悪いのは煙草なので止めたら?」という話もしたのですが、それは嫌なんだそうです😑入院中は吸えなかったので止めていたけれど、退院したらすぐに吸い始めたそうで、きっかけがないと無理だというので「だったら都営住宅が当たったら、止めるご褒美に当たったと思って止めてね🚬」というと「ふふふー」なんて返事をしていました😒ほんと、どうしょうもない爺さんです😔

続きます・・・。