ひとりぼっちのおじいちゃま

後期高齢者で身寄りがなくて一人暮らしをしている、おじいちゃんとの交流を綴ったボランティア日記です。

後期高齢者のおじいちゃまと知り合って、身寄りがない高齢者の生活が、どんなに大変か身近に感じるようになりました。出会った頃、孤独死を覚悟していたおじいちゃま。残り少ない人生なのは分かっているけれど、残り少ない人生だからこそ、少しでも楽に、日々の暮らしに楽しさを見出してもらえるよう、手助けできたらいいなと思い交流を始めました。尚、交流記作成にあたって、おじいちゃまの個人的な情報を記載しておりますが、記載の許可は、おじいちゃまにいただいています。

縁起が悪い新年

あけおめ電話が失敗に終わって、作り終わったお正月料理を堪能していた頃、おじいちゃまはというと、大変な元日を迎えていたみたいです💦

元旦なのに壊れた

あけおめ電話にでなかったおじいちゃま、なんと元旦の0時早々、シャワーを浴びていたんだそうです。1時間くらいして電話の着信に気がついたけれど、遅い時間だから迷いに迷って、掛け直さなかったと。

朝になって電話しようとするも携帯が故障しているのに気がついて大慌て💦

唯一の私との繋がりが電話なおじいちゃま。なんとしても修理したいという気力を振り絞り、携帯ショップまで修理しにいって、新しい携帯になったんだそうです。

おじいちゃまの携帯は、ガラケーでとても古い物でした。新しい携帯は、スマホ?なのかな。

迷ったみたい

携帯ショップまで、gmapだと40分程。おじいちゃまの足だと1時間半くらいかな。おじいちゃまが通っているS病院の近くのバス停で降りて、少し歩けば着く場所にあります。

でも、おじいちゃまったら、降りる場所を行き過ぎて、大きな駅があるところまで乗ってしまい、そこから徒歩で戻ったそうです。おじいちゃまの足だと15分くらい。元日なので、大きな駅周辺は、ものすごい人だかりだったと思います。携帯ショップの場所を警察に尋ねたり、守衛さんに案内してもらって、なんとか辿り着いたといっていました。

新しい携帯はよくわからない

カフェで知り合った高齢者の人たちが、新しい携帯を持っているのをみて、自分も欲しいと思っていたおじいちゃま。だけど、歳が近い人たちに、携帯の使い方を教えたもらったりするのは嫌なんだそう。だから欲しくても、諦めていたみたいです。

新年早々に故障するなんて、縁起が悪いというおじいちゃまに、「過去の古いものを断ち切って、新しく開けていく気がするから、良い一年になるよ」というと、そうかなーと言っていました。

携帯電話の取扱説明書を読んでいるといっていたけれど、電話帳をだすのもどうしたらいいのか分からない様子。取扱説明書を読んでも、実際は、理解できていないんだなと感じました。

Yちゃんが近々、座椅子を持っていくと言っていたのを思い出し、Yちゃんに携帯の使い方を教えてあげるよう頼むことにしました。

意外としっかりしている

80才という年齢で、ひとりで何もかもしなければならない毎日は、大変だと思います。自分が、同じ年齢まで生きていたとして、同じようにできるだろうか・・・おじいちゃまと交流しながら、いつかくる自分の老後を想像し、どう生きるか考えることが増えました。

ドコモショップの場所を調べて、ひとりで行ったおじいちゃま。意外としっかりしてるみたいと感心していた私。でも後に、これは間違いだったと知る事になりました😰