ひとりぼっちのおじいちゃま

後期高齢者で身寄りがなくて一人暮らしをしている、おじいちゃんとの交流を綴ったボランティア日記です。

後期高齢者のおじいちゃまと知り合って、身寄りがない高齢者の生活が、どんなに大変か身近に感じるようになりました。出会った頃、孤独死を覚悟していたおじいちゃま。残り少ない人生なのは分かっているけれど、残り少ない人生だからこそ、少しでも楽に、日々の暮らしに楽しさを見出してもらえるよう、手助けできたらいいなと思い交流を始めました。尚、交流記作成にあたって、おじいちゃまの個人的な情報を記載しておりますが、記載の許可は、おじいちゃまにいただいています。

K病院の態度

病院の診断結果がどうだったのか、おじいちゃまからの電話を待っていましたが、待てど暮らせど連絡がありません😔まさかとは思うけれど、また病院へ行ってないのではないかと心配になり、電話をかけてみました。

いつもより長くコールして、やっと電話にでてくれました。4日前に電話したのに「しばらくー」と応答するおじいちゃま。しばらくというには短いと思うのだけど?それに電話を待っていたのは私の方です。「今、病院?」と尋ると「病院は行ってない❗️ちょっとそれどころじゃない❗️」と、急に興奮した感じの声になり「外だから、掛け直す。」と言われました。

それどころじゃないって何?

10分程で、おじいちゃまから電話が掛かってきました。コールが切れるのを待って、私から電話をしました。

さっきは、近所のお婆さんから「うちにお茶しにこない?」と誘われたので、一緒にお茶していたんだそうです。いつも都営住宅の申込書を取りにいってくれる人からの誘いだったので無下にできないと言っていました。それから「いつも茶菓子があるのに、今日は、なかった❗️」ともいっていました。

私の心配をよそに呑気にお茶していただなんて、そもそも「それどころじゃないって何が起こったの?どうして病院へ行かないの?」と尋ねると、「やっぱり病院へ行った方がいいかなー」なんていいます。説得した事がまた全部0に戻ってしまったのかと、とても残念な気持ちになりましたが、よくよく話を聞いてみると、私が電話した翌日に、約束通りK病院へは行ったんだそうです。だけど、受付の応対が悪くて気分を害して帰ってきたといいます😰それはそれで、えーーーです💦

どんな対応をされたのか?

K病院は、10数年前にできた「かかりつけ医」を提唱する地元密着型の病院です。おじいちゃまの足だとアパートから20分くらいの場所にあります。場所柄的にも、高齢者の利用が多い病院です。そんな病院がいったいどんな対応をしたというのか知りたくて、話したくないという風のおじいちゃまから少しだけ聞き出す事ができました。

おじいちゃまの話では、やっとの思いで病院まで歩いていって、受付で声を掛けると「なにか?」とつっけんどんに言われたんだそうです。その後「どうしましたか?」の一言もなく、そのまま無言。「今日はお昼までですか?」と聞いても知らん顔。ちなみに平日火曜日ですから、午後診療も、もちろんあります。何も言ってくれないので「明日も混んでますかね?」と質問したら「さあ。」と言ったっきり。そんな具合だったので、診察を受けずに帰ってきたそうなのです。

受付がそんな対応をするなんて、ちょっと信じられない話ですが、K病院なら行ってもいいという程に信頼を寄せていたおじいちゃまは、とてもショックだったようでした。

先日、胃が痛い時に行ったのもK病院?と尋ねると、それは違う病院で、K病院には、3、4年前に、大腸癌の紹介状を書いてくれたお礼を言いに行ったっきりだといいます。

すると、ふと、おじいちゃまが「ちゃんとした金銭や品物でお礼をしなかったから、怒ってそんな態度を取られたんだ❗️」と言いだしました⤵️

いやいや、日に何十人も診察するだろうし、おじいちゃまの事を覚えているかも分からないし、紹介状のお礼なんて普通しないし、お礼がないからって怒っってそんな態度を取るなんて事はないよと言いましたが「覚えていないなんて、そんなはずない❗️」といいます😥

応対したのは、受付で一番古くからいる人で、駅で会った時などは、会釈してくれる人なんだそうです。だから「自分の事を忘れているはずない❗️」というのです。

それから「受付の態度が悪くても、我慢して受付して行けば、先生なら自分の病気のことを何でも知ってるし、そんな態度は取らないはずだ。」と言い出しました😔

誤診したK病院にこだわるのは何故?

私と話しているうちに、先生なら分かってくれるという考えが強くなったみたいで「もう一度、K病院に行ってみようかな。」と言い出しました😳

誤診したK病院にどうしてそこまで行きたがるのか、おじいちゃまに、T病院には行ける体力がないの?と尋ねると、そうではないといいます。

それに、なんでも知ってるというK病院の先生が、なんで誤診したの?大腸癌すら診察できない先生に、また誤診されたら、もう取り返しがつかないよということも話ました。K病院の先生からは「爆弾を抱えながら生きているようなものだ」とも言われたといいます。じゃ、なんでそこまで分かってて、大腸癌のこと分からなかったの?というと「そうだよな・・・」って、ようやく理解してくれたみたいでした😭

おじいちゃまには、私がK病院でなく、T病院へ行って欲しい理由を念押ししました。

大腸癌の時のように我慢を続けて病院へ行かないと、取り返しがつかなくなる場合があることを、可能性がある病名を一つ一つあげて説明しました。

もし糖尿病で足が壊死する前兆だったら、早くしないと足を切ることになるよ。歩けなくなるよと。それに、食事の内容も変えなくちゃしけないし、今ですら偏った食事しかできていないのに、ちゃんと作れる?と。

腎臓病からくる浮腫みだったら、一生、人工透析だよと。激痛で真っ直ぐ寝ることもできないのに、ベッドに何時間も寝て透析なんてできないよね?と。

血が固まって血栓ができてるんだったら手術しなきゃいし、でもね、 腰が曲がっているのを、普通に真っ直ぐ寝せて手術すると、手術中に骨折してしまって、そのまま死んじゃうから、そういう手術に対応できる病院で診てもらう必要があるんだよという事もいいました。

血栓の話をすると、自分の体を見た感じでは血栓なんてどこにも見えないなんて言うので、血栓が出来ているかどうかは外からは見えないんだよという話もしました。引きこもりで、座ってテレビを見ている時間が長いので、エコノミークラス症候群になっている可能性も考えました😥

子供に分からせるように、ゆっくりじっくり話をしました😔

話が終わる頃にやっと・・・

「寝たきりになるなんて嫌だ❗️」と、T病院へ行くと言ってくれました。

そこからがまた一苦労でした。

前にT病院で強直性脊椎骨増殖症を診断してくれた、形成外科のM先生の日に行かなきゃいけないと思い込んで、形成外科に行くというのです⤵️そんなおじいちゃまに、今の症状は形成外科とは関係ないかもしれないから、受付で症状を話して、何科にいけばいいか聞いて、その指示に従うように、繰り返し教えました。

新たな不安

ここまで話して「おじいちゃま、ボケたのかしら?」と不安になりました😔

K病院への執着や、受付の人は、会釈されるから、自然と会釈を返しているだけだと思うし、先生が何でも知っているのは、カルテを見て話しているからだし、同じような高齢者を多く診察している先生が、何年も前の患者の事を、自分の家族のように覚えているとは、とても思えません😔

今日の電話は1時間半くらい。

他人である私が、どんなに心配しても、親族でもないし、なにも強制することはできません。最後に「明日、T病院に絶対に行く❗️」と約束してくれたおじいちゃまの報告を、また待ちたいと思います。