ひとりぼっちのおじいちゃま

後期高齢者で身寄りがなくて一人暮らしをしている、おじいちゃんとの交流を綴ったボランティア日記です。

後期高齢者のおじいちゃまと知り合って、身寄りがない高齢者の生活が、どんなに大変か身近に感じるようになりました。出会った頃、孤独死を覚悟していたおじいちゃま。残り少ない人生なのは分かっているけれど、残り少ない人生だからこそ、少しでも楽に、日々の暮らしに楽しさを見出してもらえるよう、手助けできたらいいなと思い交流を始めました。尚、交流記作成にあたって、おじいちゃまの個人的な情報を記載しておりますが、記載の許可は、おじいちゃまにいただいています。

検査を受けさせるべきなのか?:認知症

昨夜23時49分。おじいちゃまから、1秒だけの着信が残っていました。
 
昼間、Yちゃんとのボランティアのイベントで色々忙しくて、電話に気が付いたのは、後片付けなどが終わって、そろそろ寝ようか・・・と思った、翌日2時😵
 
2時間前の電話とはいえ夜中だし、でも、すぐに折り返さないとスネるし😥ものすごく悩みましたが、電話してみると・・・出ませんでした😑まさかの事態も考えましたが、緊急事態なら私に電話するより救急車を呼ぶだろうと思い、とても疲れていたので寝ました😴 

朝になって、てっきり私からの着信を見て、電話が掛かってくるかと思っていたのですが、掛かってきませんでした🙄

短縮ダイヤル

10時39分。おじいちゃまに電話を掛けると、長いコールの後に出ました。

おじいちゃまが「どうもどうも(私の名前)さん。」と言った後、Yちゃんの名前を続けて言おうとしていて、なんとなく言葉に詰まっている感じがしたのに、先に「Yちゃんも忙しいけれど元気だよ」と言ってしまって、迂闊でした。Yちゃんの名前を覚えているか確かめる為にも、私が言っちゃだめだったんです⤵️

昨日の着信は「1、2、3に名前を入れたら勝手に繋がった。」と言っていました。

どうやら短縮ダイヤルに私とYちゃんの電話番号を登録したみたいです。登録したら一度繋がるというので「じゃ、Yちゃんにも着信が残ってるね。」というと、「押した」と言っていました😑「それじゃ勝手に繋がったわけじゃないんだね。」というと、「怪我したの知ってる?」と突然、話題を変えました😥

転んだ時の話

「聞いたよ」と答えたものの、2週間ちょっと前の事とはいえ、転んで怪我をしたと、あんなに電話で話したのに覚えていないなんて😥

交友関係だって数えるほどしかいないはずなのに😥私に話したかどうかも忘れてしまうほど、私はどうでも良いポジションにいるのかなと思ったり、やっぱり認知症なのかなと考えていると、とても早口で「やっと治った😤」「髭が剃れるようになった😤」「剃れないから1センチくらい伸びてた😤」と、自分が忘れていた事を誤魔化すように話していました。

下痢の話

明日は病院の日です。その事は忘れていなかったようで「明日病院だから。」と自分から言っていましたが、「調子が悪いんだよ」と繰り返すおじいちゃま。

どこが悪いのか尋ねると「下痢が多い」との事。

「下痢した後に出血した。だから、胃だと思うんだ。」と言うので、なんで出血が胃が原因だと言うのだろうと考えながら話を聞いていたら、今度は「便秘だと硬くて痛い」とか「便秘の時に出血した」とも言い出したので、「下痢と便秘の時の両方で出血したのね。」と言うと「1回だけ」と言うし、「じゃ便秘の時に出血したの?」と聞くと、下痢の時だというし、何がなんだか分からなくなりました😔

痩せた

それから黙って話を聞いていると「極端に痩せちゃった!」「食欲がない!」「あれこれ食べてるけど結構痩せてる!」というので、「そっかーそれじゃあ明日病院だし体重測ってもらったらいいんじゃない?」と言うと、「測ってくる😀」と言っていました。

「どこか外に出かけたりしてる?動かないから、お腹空かないのかもよ?」と言うと、「今までは出かけなくても食べてた」とか、「朝は、パンにレタスを挟んで食べた🍞」とか「コンビニで、おいなりさんと寿司を買ってきたから、チンして食べた(か、食べるとか)🍣」そんな事を言っていました。

ちなみに、私はまだ起きてから何も食べてないんだけどなぁ・・・それだけ食べてて食欲がないっていうのかなぁ・・・と、ぼんやり考えていると、「明日は胸のCT撮るから。」と言い出しました⤵️

病院に行った直後には「喉」と言っていた検査箇所が、次に「首」になって、今日は「胸」に変わりました😥「確か喉って言ってたよ。」と言うと、「あの先生は、はっきり言わないから分からないだよ😤」と、今日も怒っていました。

ストーマー 

「そっかー」と当たり障りないような相槌で話を促していると、ストーマのパウチを当てている部分が「赤くなってる」「赤いだけならいいけど、ぶつぶつができたら大変だから。」と話し出して、軟膏を使ってるか確認すると「絆創膏を貼って交互にしてる」「貼りっぱなしだとかぶれるんだよ。」「軟膏を塗るとストーマー がつかないからさ。」「下痢の時に剥がれたらえらいことだからさ。」とか言っていました。

もう少し詳しく尋ねて、おじいちゃまと同じようにストーマー生活をしている人達が、どんな風にケアをしているのかネットで検索しながら調べてあげようかとも思いましたが、昨日のイベントの疲れもあって、謎解きをしながら検索するには、頭が疲れすぎている気がして止めました😔

腰が痛い

ここで一度話しを戻して「出血とかあるんだったら心配だよね。前のS病院で内視鏡の検査しなかったじゃない?あれした方がいいって言われるかもね。」という話をしたら「やった😤」というので驚いてしまいました😱「え?だって痛いから嫌だって、やらなかったじゃない?」というと、急に「腰が痛いんだよな😤」と言い出しました😥

「原因が分かんないんだよ」というおじいちゃまに、「原因は、強直性脊椎骨増殖症だからだよ。腰がどんどん曲がっていって、骨が石のように硬くなる病気だって言われたじゃない。」と言うと「え😳?」って、本当に「え?」って言ったんです😢

そしてまた「痛み止めが効かないんだったら、先生は一日2錠で効いてるって思ってるから、もう一錠くださいって言わなきゃダメだよ。」というと、なんだかあやふやな返事をしていました😥

今日の電話は、21分40秒。何度も急に話題を変えたのは、忘れていたのを指摘されて思い出して、私にそれを悟られたくないからなのかなと、本当に認知症の初期症状なのではないかと思いました😔

電話の後、行政のサポートなど調べてみましたが、身寄りがない高齢者に認知症らしき症状がでてきたとしても、先立つお金もないような高齢者は、自力で生活できる限りは、今の生活を続けていくしかないみたいで、今の段階で、行政にヘルプを出して、認知症の検査をしましょうと言われて、本人の機嫌を損ねてしまうのが得策といえるのかどうか、悩める一日になりました🤔