ひとりぼっちのおじいちゃま

後期高齢者で身寄りがなくて一人暮らしをしている、おじいちゃんとの交流を綴ったボランティア日記です。

後期高齢者のおじいちゃまと知り合って、身寄りがない高齢者の生活が、どんなに大変か身近に感じるようになりました。出会った頃、孤独死を覚悟していたおじいちゃま。残り少ない人生なのは分かっているけれど、残り少ない人生だからこそ、少しでも楽に、日々の暮らしに楽しさを見出してもらえるよう、手助けできたらいいなと思い交流を始めました。尚、交流記作成にあたって、おじいちゃまの個人的な情報を記載しておりますが、記載の許可は、おじいちゃまにいただいています。

強直性脊椎骨増殖症

あちこち検査しても「どこも悪くない」という結果しか出せないS病院からT病院へ、セカンドオピニオンを受けに行こうと提案して、2ヶ月近くが経ちました。おじいちゃまの「具合が良い時にひとりで行く」という言葉を信じ、長電話すること数十回。なるべくストレスを与えないように、体調を尋ねつつ、催促しそうになる気持ちを堪えてグッと待ちました。

そして、やっと今日、T病院へ行ったと連絡をもらいました⤴️

強直性脊椎骨増殖症

T病院の形成外科のM先生からでた診断結果は「強直性脊椎骨増殖症」というものでした。

背骨の2箇所ほどが、癒着(骨化)してくっついた状態だと、骨格標本を使って丁寧に病気の説明をしてくれたそうです。

治療法はない

ひどく腰が曲がっていて、寝起きに息ができなくなったり、背中に激痛が走ったり、生活に支障がでている状態ですが、年齢が80才という事もあり、特にこれといった治療法はなく、手足に酷い痺れの症状が出た時は、すぐに病院へ来るよう指示があったそうです。

難病指定にならない

「強直性脊椎骨増殖症」に似た病気で「強直性脊椎炎」というのがあり(指定難病271)指定難病です。

この2つの症状は似ていますが、強直性脊椎骨増殖症は、強直性脊椎炎よりも症状が軽く、高齢者に多くみられる症状で、指定難病ではありませんでした。

コルセット

M先生からは、コルセットを着けた方が多少痛みが減ると言われたそうですが、おじいちゃまの場合、そう単純にはいきません。ストーマのパウチを下げておくために、ストーマがある部分に穴が必要です。M先生も「あーそうなっちゃうかー⤵️」的な反応だったとのこと。

家に帰ったおじいちゃまも、以前から持っていたコルセットに穴を開けて、使えるかどうか試してみたそうですが、穴を開けたことでサポート力がなくなってしまい、使い物にならず、結局すててしまったと言っていました。

気持ちが楽になった

治療方法はありませんが、私自身、病名がわかったことで、気持ちが少し楽になりました。癌の転移を疑っていたからです。おじいちゃまも、ちゃんとした病名がでた事で、ほっとしたようでした。

もうやめようよ

ようやくS病院のヤブっぷりに気がついてくれたと思っていたら、今度は外科(ストーマ)の検査に行かなきゃというおじいちゃま😔

定期的に大腸癌の検査を受けていて、下痢と便秘を繰り返し続けている現状、ストーマ用の薬(便秘薬、下痢止め)がどうしても必要だというのです。おまけに大腸癌に関しては、何かのモデルになっていて、写真を撮られているそうです。それで医療費が安くなるとかではないそうですが、何をされているのか良くわかりません😑

おじいちゃまには、薬だけならどこの病院でも処方してもらえるし、早めにストーマの方もT病院で相談してみようよと話しました。

年を取るということは

変化を避けるようになることなのかもしれません。病気以外のことであれば、それでもいいのですが、腰が重いおじいちゃまが心配でなりません。

今日は他にも、病院から帰宅後、携帯電話に登録しておいた私の電話番号を間違って消去してしまったり、間違ってYちゃんに電話をしたり、大慌てしていたみたいです。結局、以前あげたメモをみて、もう一度登録しなおして事なきを得たようですが、携帯電話もメールの機能は使ってないし(契約してないみたい)、Cメールも使えないし、高齢者が若い世代と同じように何でも使いこなしてメリットを受けているわけではないという事を、おじいちゃまを見ていると、すごく感じるようになりました。