ひとりぼっちのおじいちゃま

後期高齢者で身寄りがなくて一人暮らしをしている、おじいちゃんとの交流を綴ったボランティア日記です。

後期高齢者のおじいちゃまと知り合って、身寄りがない高齢者の生活が、どんなに大変か身近に感じるようになりました。出会った頃、孤独死を覚悟していたおじいちゃま。残り少ない人生なのは分かっているけれど、残り少ない人生だからこそ、少しでも楽に、日々の暮らしに楽しさを見出してもらえるよう、手助けできたらいいなと思い交流を始めました。尚、交流記作成にあたって、おじいちゃまの個人的な情報を記載しておりますが、記載の許可は、おじいちゃまにいただいています。

お墓・霊園を探す

孤独死を覚悟しているおじいちゃま。

今みたいに仲良くなる前から「死んだら区の人が処理しにきて終わりだ」「孤独死だ」といっていました。

お兄さんの死

おじいちゃまが孤独死を覚悟している背景に、お兄さんが孤独死していたことがあるようです。死後1ヶ月程してから行政から連絡がきて、ひとり部屋で亡くなっていたこと、お骨を引き取るようにいわれたという話をききました。

死後1ヶ月も経ってから連絡がきたということは、お兄さんも妻や子供に縁がなかった人なのかもしれません。おじいちゃまとも疎遠だったのかなと思います。

誰にも看取られずに死んでしまったら

もし室内で誰にも看取られずに死んでしまった時は、死因を解明するために警察が来て検死され、親族がいないか探されます。遺体は腐敗していくので「行旅病人及行旅死亡人取扱法」という法律に基づいて、親族が見つかる前に、行政によって火葬される場合もあります。お葬式はありません。その後、万が一親族がみつかった場合を考慮し、お骨は一定期間(3年〜5年くらいが多いみたいです)保管され、その後は無縁仏として合同墓地に埋葬されます。遺品など、相続人がいなかった場合は、相続財産管理人が選任されて、行政が行った火葬費用などを清算して、残りは国庫に帰属することになります。

行政に保管されている間、お骨はロッカーのようなところに置いてあるようです。寂しい老後を過ごした上に、骨になってまで寂しい思いをするなんて😢おじいちゃまは「死んだ後は何にもなくなるから、死んだ後のことはいいんだ。」なんて言いますが、本当にそうかな・・・。

親族がいないわけではない

てっきり、親族がいないから孤独死だの、無縁仏だのといっているんだと思い込んでいましたが、実は、そうではなかったことが判明して、ある意味余計にややこしくなってしまいました。親族が結構いるよ🤔

本当に親族がいなければ、亡くなった後、文句を言いにくる人もいませんが、親族がいるということは、後々、トラブルになる可能性が残るということです。無縁仏になることは避けたいけれど、親切心で葬式をして、お墓を探して納骨したとしても、後々、勝手なことをしたと親族に訴えられたら、他人である私は全て負けてしまいます⤵️法律は、人情や気持ちで曲げられるものではないからです。

都立霊園

東京都の中で、お骨を一時収蔵してくれる都立霊園が3つありました。
雑司が谷霊園
・八柱霊園(千葉県松戸)
・多摩霊園
ただし、親族だけしか利用できないサービスで、最長5年まで。あまり意味がありません。

本寿院(大田区

おじいちゃまが生きている間に「無縁仏になんてならないから」と安心させてあげたいけれど、格安で納骨までできる場所なんてありません。

唯一見つけたのが、大田区にある本寿院というところでした。

⭕️本寿院のホームページ(https://honjyuin.com/

お骨仏としての納骨料3万円、格安です。
骨の一部を阿弥陀如来像の中に納めて、本寿院の本堂で毎日供養されます。
宗派関係なくできるそうです。
残った骨は、日光分院の納骨堂に納められるそうです。5年以内であれば、納骨堂にある骨は返してもらうこともできるそうです。
別途費用を払えば、戒名も3万円と書いてあります。
他にも海への散骨や法要などのサービスもあります。

本当にこの金額でできるのであれば、おじいちゃまが生きている間に自分で申し込むこともできる気がしました。

さすがに本人が申し込んだものにまで、訴えを起こす親族はいない気がするのですが・・・。