ひとりぼっちのおじいちゃま

後期高齢者で身寄りがなくて一人暮らしをしている、おじいちゃんとの交流を綴ったボランティア日記です。

後期高齢者のおじいちゃまと知り合って、身寄りがない高齢者の生活が、どんなに大変か身近に感じるようになりました。出会った頃、孤独死を覚悟していたおじいちゃま。残り少ない人生なのは分かっているけれど、残り少ない人生だからこそ、少しでも楽に、日々の暮らしに楽しさを見出してもらえるよう、手助けできたらいいなと思い交流を始めました。尚、交流記作成にあたって、おじいちゃまの個人的な情報を記載しておりますが、記載の許可は、おじいちゃまにいただいています。

お別れにカフェで

今日は、S区でのボランティア最後の日です。おじいちゃまを誘って、Yちゃんと私と3人で、近くのカフェに行きました。おじいちゃまが、よく行っているコーヒーチェーン店です。

カフェまでは、私の足だと5分くらい。腰が曲がったおじいちゃまの足だと、ゆっくりゆっくり歩いて、15分くらいかかりました。

カフェで顔馴染みの人達に軽く会釈しながら、席に着くおじいちゃまは、満面の笑みを浮かべて、とても嬉しそうでした☺️

打ち明け話

S区でのボランティア。

おじいちゃまに打ち明けると、だいたいの事は薄々勘付いていたそうです。そうだよねー3階の窓からいつも見ていたもんね。

おじいちゃまについて

以前、おじいちゃまから「よかったら電話して」と、名前と住所と電話番号が書いてあるメモをもらっていました。ひっそりとやっていたボランティアだったので、一度も電話を掛けたことはありませんでしたが、今日は最後の日。Yちゃんと一緒に、自分の名前と電話番号を書いたメモを渡しました。

自己紹介をしつつ、おじいちゃまの話を聞いたりしました。腰が痛いとか、大腸癌の手術をしたことがあるとか、海外の話になると、ラスベガスを旅行したことがあるなんて言っていました。アメリカにお姉さんがいて、チケットを送ってくれて、旅費なども全部持ってくれて、アメリカ人の旦那様に色んなところを案内してもらった、なんて話でした。

親しくなってからこそ

今はひとり暮らしだけど、お姉さまという親族もいるし、そこまで生活に困っているわけではないのかなという印象を受けました。多分そんなに親しい間柄でもないし、初めてお茶したくらいの関係では、背伸びしたおじいちゃまの姿しか見えなかったんだと思います。これから先、少しずつ現実のおじいちゃまの姿が見えてくることを、この時は、まだ知りませんでした。