ひとりぼっちのおじいちゃま

後期高齢者で身寄りがなくて一人暮らしをしている、おじいちゃんとの交流を綴ったボランティア日記です。

後期高齢者のおじいちゃまと知り合って、身寄りがない高齢者の生活が、どんなに大変か身近に感じるようになりました。出会った頃、孤独死を覚悟していたおじいちゃま。残り少ない人生なのは分かっているけれど、残り少ない人生だからこそ、少しでも楽に、日々の暮らしに楽しさを見出してもらえるよう、手助けできたらいいなと思い交流を始めました。尚、交流記作成にあたって、おじいちゃまの個人的な情報を記載しておりますが、記載の許可は、おじいちゃまにいただいています。

おじいちゃまの部屋


年末に訪問したおじいちゃまのアパート。今まで見たこともないような狭い部屋で衝撃を受けました。記憶を頼りに部屋の間取りを書いてみました。

築25年くらいですが、もっと古い印象を受けました。
広さは、15m2あるかないかといったところ。
gmapで駅から徒歩7分。
急な外階段がついていて、その3階がおじいちゃまの部屋です。

本来、下駄箱だったと思われる部分にキッチンがあり、IHの一口コンロと流しがついています。ですが足場となる床は、なぜか三角形(図の茶色い部分)。流しの方に行くと、足場すらないような状態です。

クローゼットはありますが、レンタルしているというベッドが、ドアの前を塞いでいるので、開かずの間と化しています。

こたつの前に座椅子を置いてテレビを見ている配置です。

テレビ台は、壊れた旧式の暖房器具を代用。冷蔵庫は、製氷機が一つしか入らない、ハイアール製の2ドアで、古くて小さいタイプの物でした。

洗濯機はありません。普段は手洗いか、近くのコインランドリーを使っているそうです。

間取りからは、若干の空間があるように見えますが、人が入れるようなスペースはありませんでした。

なんでこの物件にしたの?

料理が好きというおじいちゃま。なのに料理もまともに作れないキッチンしかない物件。いくら駅近物件とはいえ、58000円の賃料を払って住むかと言われると、私であれば100%別の物件を探します。

おじいちゃまに、なんでこの物件にしたのか尋ねてみたら、大腸癌で入院していた時、区の福祉の担当者(若い女性)が探してきてくれたのがこの物件で、物件を見ることもなく決めたんだそうです。

それまでは、トイレ・バス共有の長屋のようなところも含め、転々と暮らしていたようです。愛着がある土地というわけでもないなら、都内でももっと安い場所・物件があったんではないかと思うのですが・・・

保証人がいないから

身寄りのない高齢者は、賃貸物件では嫌厭されます。保証人問題もあり、借りれる物件はとても少なくなります。

おじいちゃまの場合、保証会社に保証人になってもらっているそうです。

おじいちゃまのアパートは、高齢者の一人暮らしが多いので、良心的な大家と言えそうですが、相場をみても高いよ😨

なんとかしたい

腰が曲がったおじいちゃま。快適に生活するには程遠い広さです。せめて部屋の中を歩いて運動できるくらいの広さが欲しいです。強直性脊椎骨増殖症という病気の将来を考えると、車椅子になったり、寝たきりになる日も近いかもしれません。今のアパートでは車椅子生活はできないし、介護生活をイメージすることすらできませんでした。

都営住宅

これまで15回くらい都営住宅に応募したそうですが、落選続き。このままおじいちゃまの目利きに任せていても、当選する気がしなかったので、次回の抽選は、一緒に選ぶ約束をしました。