ひとりぼっちのおじいちゃま

後期高齢者で身寄りがなくて一人暮らしをしている、おじいちゃんとの交流を綴ったボランティア日記です。

後期高齢者のおじいちゃまと知り合って、身寄りがない高齢者の生活が、どんなに大変か身近に感じるようになりました。出会った頃、孤独死を覚悟していたおじいちゃま。残り少ない人生なのは分かっているけれど、残り少ない人生だからこそ、少しでも楽に、日々の暮らしに楽しさを見出してもらえるよう、手助けできたらいいなと思い交流を始めました。尚、交流記作成にあたって、おじいちゃまの個人的な情報を記載しておりますが、記載の許可は、おじいちゃまにいただいています。

NHKの受信料

障害者手帳の4級を持っているおじいちゃま。

NHKの受信料は「市町村民税非課税の身体障害者身体障害者手帳をお持ちの方がいる世帯で、かつ、世帯構成員全員が市町村民税(特別区民税含む)非課税の場合」全額免除になります。

⭕️参考にしたホームページ→(放送受信料の免除について

ということは、おじいちゃまも全額免除されてるのかしら?気になったので尋ねてみました。

残念ながら

おじいちゃまは、年金暮らしです。年金は、雑所得という扱いになって、課税対象になります。ただし、65歳以上の場合は、120万までであれば、雑所得は0円として課税されません。

実は、おじいちゃま、この120万を超える額の年金をもらっていたので、住民税を支払っていました。ということは、NHKの受信料も払わなければなりません。

おじいちゃまも、以前、もしかしたらタダになるかもと区の担当者に尋ねたことがあるそうですが、あれこれ免除できないかと質問してくるおじいちゃまにうんざりしたのか「あのね、おじいちゃんは、年金もらいすぎなの!いい加減わかって。」と叱られたみたいです。おじいちゃま、少し怖かったみたいです。

もう少し若い世代だったり、家族がいれば、インターネットを検索して、どういった場合に控除を受けられるのか分かると思いますが、おじいちゃまは、インターネットもメールもできません。携帯は持っていますが、あるのはCメールの機能だけ。そのCメールの機能も、一度も使ったことがなく、電話でしかやりとりしたことがありません。

高齢でひとりで暮らしていくということは、ひとりでなんでもしなければならないので、わからないことは誰かに質問するしかありません。でも、今時、ネットができないなんて、現役で働いている人の頭の中には、あまり想像できないのかもしれません。

おじいちゃまが、孤独死を覚悟していた原因のひとつに、「自分は厄介者なんだ」と感じてしまうような扱いを受けたことがあるような気がしました。