ひとりぼっちのおじいちゃま

後期高齢者で身寄りがなくて一人暮らしをしている、おじいちゃんとの交流を綴ったボランティア日記です。

後期高齢者のおじいちゃまと知り合って、身寄りがない高齢者の生活が、どんなに大変か身近に感じるようになりました。出会った頃、孤独死を覚悟していたおじいちゃま。残り少ない人生なのは分かっているけれど、残り少ない人生だからこそ、少しでも楽に、日々の暮らしに楽しさを見出してもらえるよう、手助けできたらいいなと思い交流を始めました。尚、交流記作成にあたって、おじいちゃまの個人的な情報を記載しておりますが、記載の許可は、おじいちゃまにいただいています。

癌の兆候

最近、雨の日が多いので、また落ち込んでしまっているんじゃないかと、雨が止んだ3時頃に電話をしてみました。

ちょうど買い物から帰ってきたところだというおじいちゃま。今日は、午前中雨だったので、ヘルパーさんには買い物はいいと断って、1時間おしゃべりしていたんだそうです。いくら88歳だとはいえ、ヘルパーさんも仕事できているのだし、後から自分が大変になるので、遠慮しないで頼めばよかったのに、そいうところが、おじいちゃまの優しさなのかもしれません。

私の心配をよそに、意外にも声が明るくて安心しました。きくと、寝る直前に痛み止めを飲むようにしたら、朝起きる時の痛みが少なくなって、少しだけ我慢すれば、一日楽に過ごせるようになったそうです。いままでは、痛くなってから飲んでいました。でも、痛み止めは痛くなる前に飲む方が効果があるので、痛くなる時間を予想して飲むようにいっていたら、ようやく試してみようという気になったみたいです。

最初の診断は・・・

癌の手術をしてから、もうすぐ5年になります。ふと、癌が発覚した経緯について尋ねてみたら、最初は、痔のような症状があって、近所の病院へかかってみたら、やはり痔という診断で、先生には手術を勧められたそうですが、検査の時に指を入れられのが、ものすごく激痛で、あの激痛を味わうくらいならと、脱脂綿をあてたりしながら、症状を凌いでいたそうです。ですが、ある日、便器が真っ赤に染まるような出血があって、3日目にして耐えられなくなってしまい、再び病院へ行ったら、手術をしましょうと、S病院へ紹介状を書かれたんだとか。

S病院へは、痔の手術のつもりで行ったのに、行った当日の検査で、直腸癌といわれ、即入院となり手術になってしまったとのこと。準備もなにもしていなかったので、パジャマとか下着とか必要な物は、病院の方で購入して、福祉担当の人にお世話してもらったそうです。医療費は、高額医療の手続きをしてなんとかなったけれど、日用品を買ったお金が積もり積もって払えなくて、苦労したといっていました。

おじいちゃまの話を聞いていると、ほとほと我慢する性格なんだなと感じました⤵️強直性脊椎骨増殖症にしても、かなりの痛みがきていたはずなのに我慢を続けていたし、これからも時々、痛みの確認をした方がよさそうです。

入院時の保証人も、2番目の元奥さんに頼み込んで、渋々なってもらったものはいいけれど、生きるか死ぬかという入院なのに、誰もお見舞いにきてくれなくて心細かったといっていました。お金を無心するような元奥さんに保証人になってもらっても、病院としては踏み倒されるのが落ちのような気がします。

おじいちゃまには、病院が保証人が必要だといっているのは、医療費を踏み倒されないようにするためなので、今は保証金を預けておくことで、保証人が不要になるケースもあるから、これから先、また入院する時のために、少しずつお金を貯めていこうよという話をしました。おじいちゃまは、そういう制度があるのを知らなかったみたいです。

都営住宅の敷金

申し込んだ都営住宅の抽選番号が11日に発送されます。都営住宅は更新料が掛からないからといっていたおじいちゃまの言葉から、てっきり敷金も要らないのかと思い込んでいたのですが、資料を見直していたら、2ヶ月分、物件によっては3ヶ月分が必要になると書いてありました。

おじいちゃま、お金大丈夫かしら・・・

心配になったので確認してみたら「知ってるよー」といいます。

おじいちゃまの予想では、当選通知がきてから、面接を受けて、審査に合格して、入居できるようになるまでには、半年くらい掛かるから、その間に3回、年金の入金があるので足りると思うということらしいです。毎月の生活だってギリギリだといっていたのに、本当に大丈夫なんでしょうか🤨

炊飯器

いなり寿司を10個手づくりするというおじいちゃまが、いつも何合炊いているのか気になっていたので尋ねてみました。炊飯器は3合炊きでした。いつも2合炊いて、翌日まで食べているんだそうです🍚