ひとりぼっちのおじいちゃま

後期高齢者で身寄りがなくて一人暮らしをしている、おじいちゃんとの交流を綴ったボランティア日記です。

後期高齢者のおじいちゃまと知り合って、身寄りがない高齢者の生活が、どんなに大変か身近に感じるようになりました。出会った頃、孤独死を覚悟していたおじいちゃま。残り少ない人生なのは分かっているけれど、残り少ない人生だからこそ、少しでも楽に、日々の暮らしに楽しさを見出してもらえるよう、手助けできたらいいなと思い交流を始めました。尚、交流記作成にあたって、おじいちゃまの個人的な情報を記載しておりますが、記載の許可は、おじいちゃまにいただいています。

電気ポット

都営住宅の抽選に外れてしまったので、次の抽選に当選したとしても、今のアパートで夏を越すことになりました😥そうすると都営住宅に行ってからで良いかと後回しにしていた、ボロボロに破れているカーテンとか、壊れた電気ポットとか、何とかしてあげたくなって、おじいちゃまに電話してみました。

壊れた電気ポット

電話をすると「そろそろ電話したくなって、電話しようかと思ってたところ🎵」なんていうおじいちゃま。

家の電気ポットが新品で買って18000円ちょっとだったんだけど、中古でもよければ、フリマで送料込み3000円くらいで買えそうだよという話をすると、新品はそんなにするんだと驚くおじいちゃま。型落ち品とかだと、もっと安い物もあるんだけれど、引越したら新品で買おうと思っていたおじいちゃまには、かなり高く思えたみたいでした。

具合が悪くて料理できない時とかに、お湯を入れて食べれるスープとか、インスタント食品が手軽に食べれるようになるから、あったら便利なんじゃないかなと思うんだけど、買ったら使うかな?と尋ねてみると「使う〜♪」と返事がありました。インターネットもできないし、リサイクルショップにいくとかもできないので、中古で安く手に入るのが、とても嬉しいみたいでした。

いくつかフリマでウォッチしてみると、2Lと3Lサイズがありました。おじいちゃまの握力で、水を入れたポットを運べるのかなと根本的なところが心配で、壊れてしまって放置している電気ポットが何か尋ねてみたのですが、裏をみてもらってり、ひっくり返してみてもらったりしても、なんだかよくわからなくて・・・

「えとね、いちまるまるぶい」

   「それボルトだから違う😑」

「ろくごーまるだぶる」

   「それワットだから違う😑」

「まるに」

   「製造年月日かな」

「あ、その後に、ねんとどが書いてある」

   「2002年度製ってことだね」

という風。

片っ端から読んでもらうと、パナソニックの2.2Lだということが分かりました🆗型番は、WVとかBとかE−220-PSEとか、いまいち滑舌が悪くて、何度聞いてもハッキリしませんでした。

おじいちゃまに、電気ポットを持ってもらうと「3Lでも持てる♪」なんていうので、中に水を入れると今より重たくなるけど持てるかな?と確認してみると「そうかー中に水入れると重たくなるね」とトーンダウン⤵️2Lタイプでも持てないかもしれないと思ったようで、声に元気がなくなりました。壊れた電気ポットを使っていた時から17年。当時とは違って、自分の体力が落ちている事に身をもって気がついてしまったようでした。

おじいちゃまに、やかんはある?と尋ねると「ある」というので、じゃ、水を入れたポットを運ぶんじゃなくて、やかんに水を入れて、ポットに貯めるのを2回くらいしたら満杯になると思うよというと「そうしてみるー⤴️」といっていました。

良いポットが見つかったら3日ぐらいで届くので、届いたらカーテンと一緒に届けるよという話をすると、欲しいといってた割に、いつでもいいよとかいいだすおじいちゃま😥なんだか怪しいと思いながら話をしていると、15日が年金の支給日で、17日が大腸検査の日なので、それが終わってからの方がいいといいます。とどのつまり、15日にならないと、お金がないってことでした。3000円すらないのか😱

おじいちゃまに、お金はいつでもいいし、お金の事よりも、今快適に過ごせるようになることが重要だからねというと、それなら任せるという感じでした⭕️

電気ポットの廃棄

壊れたポットを後生大事に取っているおじいちゃま。とても狭いアパートなのに、要らない物を持っておくこと程、アホらしいことはありません😒おじいちゃまには、何度も捨てるようにいったのですが、面倒なのかいつまで経っても捨ててくれません。

新しい電気ポットを買うのだし、古いのは捨てちゃおうよという話をして、高さが30センチ以内なら、燃えないごみの日に出しておけば持って行ってくれるし、30センチを超えるようだったら粗大ごみになるけど、私が持って帰って捨ててもいいよといってみました。

それを聞いたおじいちゃま、どこか役所に電話したらいいんだよねと、自分でできるからと、ガサゴソ部屋の中を掻き回してメジャーを探しはじめました。でも、どこに仕舞ったか忘れちゃったみたいで、自分でやれるとは言い張ってましたが、またうやむやになってしまう予感大。どこからかもらった紙のメジャーだといってたのですが、おじいちゃまの説明ではなんだか分かりませんでした。紙に印刷してあるメジャーか何かを切りとって取ってあるって事だったのかな。(注1)

今日の電話でも色々話しましたが、前回、入院した時にパジャマとか下着とかレンタルしたり買ったりしたと言っていたのは、4年目の検査の時の話ではなくて、どうやら大腸癌の手術をした時の話のようでした😥細かいところはどっちでもいいんだけれど、おじいちゃまの中の時系列が前後していることがよくあるので、こうしてブログでメモしておくのは、後々のために役立つような気がしています。

電気ポットの代金

もともと電気ポットは、中古でも気にしないと言っていたおじいちゃまに、引越し祝いとしてプレゼントしようと思っていた物なので、お金は要らないというつもりだったのですが、クリスマスにプレゼントした骨盤ベルトのお金も払うよと何度もいわれたし、お金がないおじいちゃまに何でもプレゼントするのは、本当に良い事なのか⭕️、将来蓋を開けてみたら堕落したきっかけになっていたなんてことになるのか❌、悩みます。購入意思があって、そこまで高くない物だったら、お金を払ってもらう方が、良いのかなぁ。

注1:後からネットで調べてみたら、カーテンの採寸とか、病院での使い捨て用に、紙メジャーというのがあるのを知りました🐰